小栗旬さん、山田孝之さん主演で、現在大ヒット公開中の映画『クローズZERO』(三池崇史監督作品)に、本校在校生と卒業生がスタッフ&出演者として、大阪での一ヶ月にも及ぶ撮影現場に参加しました。きっかけは今年3月。東京の芸能プロダクションを通じて、この映画の担当スタッフから本校に協力要請がありました。大阪でロケを行うので、スタッフやタレントを目指す学生に手伝ってほしいと言って本校に声を掛けてくれたのです。撮影は今年4月から5月にかけて、今は廃校となってしまった元・大阪府立高槻南高校で行われました。撮影現場には、スタッフとして映画製作科、テレビ舞台美術科、テレビ番組制作科の在校生が、また出演として俳優科やアニメ声優科の卒業生と在校生がそれぞれ参加し、映画のエンディングに流れるエンドロールにも参加した学生全員の名前がクレジットされました。今回はこの映画『クローズZERO』に参加した在校生と卒業生の特集記事をお楽しみください。
最強かつ最凶の高校として悪名を轟かせている鈴蘭男子高等学校。不良達が多すぎてまとまりがなく、多数の派閥が勢力争いを繰り返し、いまだかつて鈴蘭を統一・制覇したものはいない。鈴蘭には、県内最強と恐れられている“リンダマン”こと2年の林田恵がいるが、彼は派閥争いには全く興味を示さない。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄が率いる“芹沢軍団”。他に、3年の伊崎瞬、牧瀬隆史のグループ。同じく3年の凶暴な双子・三上兄弟。2年の阪東ヒデト率いる阪東一派。阪東はバイクチーム“武装戦線”の四天王と呼ばれる男の一人だ。次いで“海老塚3人衆“桐島ヒロミ、本城俊明(通称ポン)、杉原誠(マコ)ら1年生トリオも頭角を表してきている。そんな群雄割拠の鈴蘭制覇を本気で狙う男が現われる…。
累計発行部数3200万部、カリスマ的人気を誇る伝説のコミック『クローズ』(髙橋ヒロシ/秋田書店少年チャンピオンコミックス刊)。月刊少年チャンピオンで1991年から8年間の連載を終えてなお、ファンの熱狂は収まるところを知らず、現在その続編『WORST』が同誌にて超人気連載中。
【出演】小栗旬、やべきょうすけ
黒木メイサ、山田孝之
【原作】髙橋ヒロシ
【監督】三池崇史
| プロジェクトに 参加した学科 |
●映画製作科 ●テレビ舞台美術科 ●テレビ番組制作科 ●俳優科 ●アニメ声優科 |
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最初は不安でしたが現場に入ってみると、つねに走っていたという記憶しかないくらい忙しく、不安を感じる暇もなかったですね(笑)。どんな指示を受けてもなんでも「はい!」と、一つ返事でひたすら走っていました。それに加え撮影現場の朝は早いし、夜は遅い。これが一番つらかったですね。朝5時に起きて6時に現場に到着。一日の終了は私がついていた制作が一番遅く、終電が終わっていたことも何度もありました。現場スタッフの方からは「現場をよく見なさい」と教えられましたね。それはスタッフの方から何かを取って来いと指示されても、その時が本番中なら絶対に音を立ててはいけないとか、雑巾が大至急必要なときには近くにあるものを代用するとか、そんな臨機応変さが不可欠。現場をよく見ておかないと、素早く対応できないんだってことが身にしみて分かりました。振り返って思うことは、とにかく現場に出てみないと分からないことだらけだということ。そして、何の知識も持たずに入るより、勉強していた方が少しでも多く動けるということ。学校で撮影の段取りなどは学んでいたので、だいたいの流れが分かりましたし、レールを敷くときにはまくら木が必要だってことも知っていたので、すぐに動けました。また、業界で使っているカメラを見てみたいと思っていたので、実物が見られたことはすごく嬉しかったですね。完成した映画のエンドロールに自分の名前が出ていたのを見たときには感動しました。毎日全力で頑張ったから、その分充実感も大きいですね。
今回の撮影に参加したきっかけは、映画製作の現場で美術スタッフがどういう仕事をするのか知りたかったから。『クローズZERO』では装飾部のお手伝いを担当。荒廃した学校を表現するため、校舎の外壁や教室、黒板にラクガキを描いたり、校庭にロッカーを散らばせたりしましたね。また現場につく時には、監督やスタッフの指示で装飾に手を加えたりすることもありました。つらかった思い出は、雨を降らす場面の撮影。地面はビシャビシャで歩きにくいし、何度も同じシーンを撮影するので、その度に地面にラクガキを描き直すんですよ。スタッフは合羽を着て、濡れながらの作業。あれは本当に大変でした。でも現場スタッフの方たちはとても優しかったですね。他の映画に係わっていたときのエピソードなども教えてくれたりして勉強になりました。一番印象に残っているのは、工場跡の2メートル程ある大きなニセ換気扇。木材で作ったニセ換気扇の羽根を、外からスタッフが回していたんですが、それが本物と見間違うほどリアルだったんです!この映画で装飾の楽しさを体験したことで、将来は美術製作の仕事に就きたいと思うようになりました。学校に入学した頃は道具に興味があっただけでしたが、いろんな経験をさせてもらうことで、自分がどんな道に進みたいのかが見えてきました。映画やテレビ、イベントにこだわらず、私が作ったもので周りが喜んでもらえたら嬉しいな。
『クローズ』は以前から月刊少年チャンピオンで愛読していた作品。それが映画化されることを知って、出たいな〜と思っていたんです。でもまさかオーディションに受かるなんて! その上僕がいただいた役は主役の小栗旬さんのチームGPSのメンバーの一人。いや〜嬉しかったですねぇ。これまでの仕事は舞台が多く、戸惑いと緊張の連続でしたよ。舞台では身振りを大きくした演技をしますが、撮影現場では「自然な演技を!」と言われました。『自然ってなに?』と考えれば考えるほど難しく思えましたね。キャラづくりでは、コミックに登場する人物の中で僕が一番好きな人物に近づくように狂犬をイメージ。セリフはなくても、自然に自分の感情が出る演技ができるようにと心がけました。また、4月〜5月にかけての撮影だったので、雨のシーンではもう寒くって!舞台にはない苦労を実感しましたね。とにかく楽しい現場で、待ち時間は和気あいあいとした会話を楽しんでいました。でも、いざ本番になるとみんなパッと役になりきります。その切り替えの早さに驚きましたね。カットごとの撮影だから、当時はどんなものになるのか想像もつかなかったんですよ。でも完成した作品を観て、すっごく面白くて鳥肌が立ちました!スクリーンで自分を見ると嬉しい反面恥ずかしかったですね(笑)。これから徐々にスキルアップしていって、将来は舞台以外にも、テレビや映画もこなせる役者になりたいです!





